車を中古車買取に出す場合、車を売却する理由に関わらず誰もが「少しでも高く売りたい」と考えるでしょうが、経験者はご存知かと思いますが、闇雲に買取に出しても予想以上に安い査定額になってしまう事がほとんどです。
しかし、特定のポイントさえ押さえておけばその車の価値を最大限まで高めて買取額を上げること自体は可能ですので、今回はその方法についてご紹介します。
高額査定に必須の条件
高額査定にしてもらうために、やはりそれなりの理由や説得力がなければ叶いません。
そこで、まずは高額査定に必須となる条件についてご紹介いたします。
高額査定だけではなく、査定員に減額対象と思われないための条件にもなりますので、車を買取に出す際には必ずチェックしておく必要のある項目となります。
必要書類の準備
中古車買取では、必要書類の準備は最も重要なポイントとなります。
具体的には、以下の書類が必須の書類となります。
高価買取に必須の必要書類
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- 自動車リサイクル券
- 自動車納税証明書
- 実印・印鑑登録証明書
- 委任状・譲渡証明書
- 点検整備記録簿(整備手帳・メンテナンスノート)
- 保証書
- 取扱説明書
上記の書類のうち、1〜6に関してはそもそも中古車買取に依頼する際に必須の書類となりますので、まっとうな査定を行ってくれる、つまり高額査定を見込める買取業者を狙うには必須となります。
7〜9の書類に関しては、そこから更に高額査定に繋げるために必要な書類となります。特に取扱説明書は車購入後に捨ててしまう方も多い様ですので、すでに廃棄済みの場合はそこが減額対象に入る買取業者ではある程度覚悟する必要はあります。
車内外の清掃
基本的に車体や車内が少し汚れていても、車の性能面などが落ちることはないので車としての価値が下がる事はありません。
しかし、車買取の際には査定を行うのはあくまでも人の目視によって行われますので、車が綺麗か汚いかでかなり印象は変わります。
加えて本当は洗車する事で除ける汚れなのに、査定員が傷や錆と勘違いして減額対象としてカウントしてしまうという勘違いが発生する可能性もありますので、そういったリスクを避けるためにも査定前や申込時の写真撮影前には車内外を掃除しておくことが必要です。
清掃の効果は現れやすくなりますね^^
ちなみに、査定がWeb完結タイプではなく、実際に車を見に来てエンジン音などの確認もされる業者の場合、エアコン稼働時の匂いもチェックされますので、申し込みする買取業者によっては更に清掃範囲を広げる必要があります。
純正パーツ
中古車買取市場では、基本的に純正パーツのみで構成されている車の方が価値が高いと判断されます。
もちろん中には純正でなくても非常に人気があって品薄、もしくは製造終了してしまったパーツに限っては純正パーツよりも高値で査定してもらえるケースはあります。ただし、このケースは稀なケースですし、パーツに関する知識が豊富な査定員でないと反対にマイナス要素になりかねませんので、自らアピールする必要はあります。
しかし、こういった特殊なケースを除けば、圧倒的に純正パーツで固めた車の方が高額査定に繋げやすいので、仮にカスタマイズしている車の場合は純正パーツに付け替え、もしくは査定の際に純正パーツも一緒に査定に出す必要があります。
高額査定に必須の条件
- 必要書類の準備
- 車内外の清掃
- 純正パーツ
査定にプラスになるものを準備
続いては、必須ではありませんが、あると査定額がプラスになるものについてご紹介します。
なお、あくまでも「あれば」の話ですので、ここで紹介するものを持っていない場合は、無理に準備する必要はありません。
スタッドレスタイヤ
冬場に雪が降る地域にお住まいの方の場合、ノーマルタイヤだけではなくスタッドレスタイヤも購入して使用されている方も多いと思います。
その場合、車買取の査定の際にノーマルタイヤのみの状態で査定に出すよりも、スタッドレスタイヤも一緒に査定に出すことで査定額にプラスになる可能性があります。
ただし、ここで「絶対」ではなく「可能性」という表現で留めているのは、以下の3つの要素次第では、スタッドレスタイヤがあっても査定額に影響しないためです。
スタッドレスタイヤが査定額に影響する要素
- 買取業者がスタッドレスも査定に加えてくれるかどうか
- スタッドレスが既に価値がなくなっている
- 買取地域でスタッドレスの需要がない
まず、そもそも査定に出す買取業者がスタッドレスタイヤ自体を査定に加えてくれるかどうかによって、査定額への影響は変わってきます。もし査定に加えない業者の場合は、スタッドレスタイヤのみを中古タイヤ買取に出した方が総額は高くなります。
次に、そもそもスタッドレスタイヤ自体が製造から3年経過していたり、使用頻度が高いことからタイヤの溝が浅くなってしまったいる場合は、既にスタッドレスタイヤとしての雪道の制動機能が失われてしまっている、すなわち価値がないという判断がなされます。そうなれば査定額にプラスになる事はなく、良くて無料で処分してくれる様になる程度になります。
そして、最後に買取を依頼する地域が沖縄や鹿児島といった雪が積もらないエリアでの買取です。このエリアではスタッドレスタイヤの需要自体がありませんので、査定額にプラスになる事はありません。ただし、そういったエリアでの買取査定でも全国展開のチェーン店であれば地域による需要に左右されずに査定額にプラスになります。
カスタムパーツ
査定額がプラスになるものの2つ目としては、カスタムパーツです。
前述で「高額査定には純正パーツが必須」とご紹介しましたが、純正パーツのみよりも純正パーツ+カスタムパーツの組み合わせの方が、当然査定額にプラスになる可能性が高まります。
ただし、ここでも可能性という表現をしている通り、しっかりとパーツ単位で査定額を算出してくれる様な買取業者でない限りは、ここが査定額にプラスになる事はありません。
具体的にはカーネクストなどの業者が買取後にパーツ単位で再販する販路を持っているので、カスタムパーツも一緒に査定に出すことで査定額にプラスになることが多いです。
もちろん、ここもスタッドレスタイヤと同じ考え方になりますが、そのパーツ自体が既にボロボロだったり需要が全くないパーツである場合は、査定額にプラスに働く事はなく、無料で処分してもらう程度に収まることになります。
査定額にプラスになるもの
- スタッドレスタイヤ
- カスタムパーツ
買取に出す業者を選定
車の買取で高額査定を狙うのであれば、そもそもの査定を依頼する業者選定にも力を入れるべきです。
その理由は前述でもご紹介の通り、業者によって買い取った車の再販ルートにどの様なルートがあるのか、再販は全国区なのかもしくは海外に輸出することが出来るのかなどによっても大きく査定額に影響します。
そのため、どの様な車を買取査定に出すのかによって、その分野を得意とする業者に依頼することが高額査定への近道となります。
純正でかなり綺麗な状態の車の場合
まず、パーツなど全て純正品で固めている車で、かつ低走行・低年式の車の場合はそもそも中古車としての価値はかなり高い状態です。
そのため、悪徳業者でない限りはどこに査定を出しても、基本的には高値が付きやすい状況にあります。
ただし、そんな状態でも限界まで査定額を引き上げる方法があります。それは一括査定に出して各社で価格を競わせて査定額を吊り上げるという方法です。
もちろん一括査定にはかなりの数の電話対応が必要になるというデメリットもありましたが、最近ではMOTAの様なデメリットを排除したサービスも登場していますので、状態の良い車ではその真価を発揮できるでしょう。
かなり古くなった車
丁寧に乗ってきた車であっても、購入から3年以上経過していたり既に15万キロを超えている様な車の場合は、中古車市場ではかなり価値が低くなってしまっている状態ですので、中古車買取の査定額もかなり厳しい数字になることが予想されます。
場合によっては、そもそも値が付かない可能性も考えられますので、こういった車の場合は2つのパターンが考えられます。
1つ目のパターンは中古車としての買取だけではなく、廃車としての買取も行っている業者に依頼するというものです。というのも、古くなった車の場合は車関連のお仕事をされている方でない限りは、その車が中古車として通用する状態かどうかの判断が難しいです。かといって、中古車買取に出すべきか廃車買取に出すべきかの判断も難しい状態ですので、どちらの買取も可能な業者に依頼する方法がベターです。もし、中古車としての価値が残っているのであれば中古車として相応の査定額になりますし、廃車になる場合は鉄資源やパーツ単位での査定に切り替わりますので単にスクラップにされるよりもお得な買取になります。
そして、2つ目のパターンとしては海外に人気のある車の場合は、国内で価値がない車であっても予想以上の高値で買取できるというケースです。具体的な車種で言えば、ハイエースなどのワンボックスタイプの車の場合、発展途上国でかなり重宝されている車種になります。しかも「日本車」というある種のブランド力も機能しますので、日本国内向けの再販よりも数倍高い金額で取引されるケースもあります。もちろん、これには海外販路を持つ業者である必要があります。
現状、この2つの条件を満たしている買取業者はカーネクストくらいですので、古くなっていたり多走行の車を買取査定に出す場合はオススメできる業者となります。
高額査定にオススメの買取業者
- 状態の良い車の場合は一括査定のMOTA
- 古いor多走行の場合はカーネクスト
まとめ
車を買取査定に出す場合、こういった知識を持たない状態でいきなり目についた業者に依頼してしまうと、ほとんどの場合はかなり安い金額で売却することになるケースがほとんどです。
ディーラーなんかに依頼した際には二束三文になれば御の字で、多くの場合は0円もしくは反対に処分費用として手数料が掛かってしまいます。
しかし、事前に必要な知識を知っていればマイナスになってしまう様な状況であっても、反対にプラスに、更には思わぬ高額査定に繋がるケースもありますので、いかに自分の車に高値をつけてくれる業者なのかを選別する必要があります。
そのためには、高額査定に必須となる条件をクリアし、プラス要素になるものは事前に準備し、そして最後に今の自分の車の状態にあった業者に依頼することが必要になります。
一見すると面倒臭い内容に見えますが、これを行うことで次の車の購入資金に充てたり、少し贅沢なお金の使い方ができると思えばやる価値は十分にありますし、時給換算するとかなり高額時給になるでしょう^^
実際にどれ位の査定額になるのか確認すると良いでしょう。