原付バイクを何らかの理由により手放さなくてはならなくなった場合、完全に廃車にしたり友人・知人に譲ったりするかと思います。
しかし、それらの方法で原付バイクを手放すには、その方法にあった手続きが必要になりますので、今回はその手続き方法についてご紹介します。
原付バイクを自分で廃車にする場合
まずは、自分で原付バイクを廃車にする場合に必要な手続きについてご紹介します。
このケースでは今後その原付バイクを一生乗る事がないし、友人・知人にあげる事もない原付バイクに対して行う場合に行う手続きとなります。
準備が必要なもの
自分で原付バイクを廃車にする場合は、事前に以下のものを準備する必要があります。
事前に必要な準備
- 標識交付証明書
- 印鑑
- ナンバープレート
- 本人確認書類(免許証やマイナンバーカード)
標識交付証明書は原付バイクを購入した際にお店からもらえるもので、印鑑はその原付バイクの所有者の印鑑を、そして原付バイクについているナンバープレートを外して手続きの際に持っていける様にしておく必要があります。
手続きの具体的な方法と手順
次に、自分で原付バイクの廃車手続きを行う場合の手順をご紹介します。
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3番の窓口名称は市役所によってバラバラである事が多いので、一発で判断できない場合もありますが、基本的にこういった施設には案内スタッフが常駐していますので、そのスタッフに尋ねればどの窓口で手続きを行うべきかは直ぐに分かります。
6番の原付バイクの処分ですが、自分でスクラップ工場に持ち込む場合などは、市役所での手続きで受け取る廃車証明書の提出が必要になる場合が多いので、この書類は大事に持っておく様にしましょう。
また、原付バイクの処分を行わずにそのまま自宅で放置しておくという選択肢や、廃品回収に依頼して自宅まで引き取りに来てもらうという選択肢もありますので、自分の周辺施設など状況に合わせて楽もしくは支出が少ない処分方法を選択しましょう!
友人・知人に原付バイクを譲渡する場合
次は、まだ運転できる原付バイクを知人や友人に譲渡する場合の手続き方法についてご紹介します。
この方法が厳密には「廃車手続き」ではなく、「名義変更」に該当します。
準備が必要なもの
原付バイクを譲渡(名義変更)する際に必要な準備は以下の通りです。
事前に必要な準備
- 標識交付証明書
- 譲渡証明書
- 印鑑
- 委任状
- ナンバープレート
- 本人確認書類(免許証やマイナンバーカード)
標識交付証明書は原付バイクを購入した際にお店からもらえるもので、譲渡証明書は新しい所有者となる人が住んでいる市役所でもらう、もしくは「〇〇市 譲渡証明書」でネット検索する事でダウンロードページに辿り着く事ができますので、そこから入手可能です。
印鑑は新旧両所有者のものが必要になり、ナンバープレートは手続き前に外しておき、本人確認書類は実際に手続きを行う新所有者のものを持参します。
手続きの具体的な方法と手順
原付バイクの名義変更は廃車手続きとは異なり、ミスが起こる可能性が高いので、注意が必要になります。
更に手続きの際に新所有者だけが市役所に行くのか、両所有者が一緒に行くのかによっても異なります。
新所有者だけが市役所に行く場合 |
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名義変更の場合には、旧所有者が譲渡証明書に記載・押印する必要がありますので、事前にそれをしてもらう必要があります。
加えて、本来であれば旧所有者が市役所で廃車手続きを行い、その流れで新所有者が名義変更という流れになりますが、旧所有者に委任状を書いてもらっておけば新所有者だけでどちらの手続きも一緒に行える様になります。
一緒に市役所に行く場合 |
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一緒に行く場合も基本的には一人で行う場合と変わりませんが、委任状の準備が不要になる事と事前準備の段階で書類への記載や押印する必要がなく、市役所で行うことができる様になります。
注意
分かりやすく廃車手続きと名義変更を分けて紹介していますが、市役所によっては全てを同時に進行してくれる場合もあります。
なので、窓口では初めに「名義変更をしに来ました」と伝えると1回の手続きで全て完了する様に取り計らってもらえる事もあります。
原付バイクを買取に出す場合
原付バイクの廃車方法の一つに、買取業者に買い取ってもらうという手段もあります。
正直、自分で廃車手続きを行うよりも格段に手軽ですし、原付バイクの状態次第ではそこそこの金額で買い取ってくれる可能性もありますので、個人的にもこの方法がオススメとなります。
準備が必要なもの
原付バイクを買取に出す場合は、以下の準備が必要になります。
事前に必要な準備
- 標識交付証明書
- 印鑑
- 自賠責保険証
- ナンバープレート
- 本人確認書類(免許証やマイナンバーカード)
買取の場合、業者によって必要な準備の内容がj異なる場合があります。
手続きの具体的な方法と手順
次に、買取に出す際の手順などをご紹介します。
こちらも買取業者によって手順が異なる場合がありますので、その点には注意が必要です。
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基本的に原付バイクの買取の場合、普通であれば自分で行う必要がある自賠責保険の解約も買取業者が代行してくれる事が多いので、かなり作業の手間は省かれます。
ただし、書類関係に関しては査定時に記載・押印する業者や、こちらで書類を取り寄せて記載・押印して後日郵送するパターンなど様々ですので、査定依頼を出す前に業者のHPなどで確認しておく方が良いでしょう。
原付バイクの廃車に関する注意点
原付バイクの廃車に関しては、上記でご紹介の方法で実行する事ができますが、その上でいくつか注意すべきポイントがあります。
自賠責保険について
1つ目の注意点は、自賠責保険についてです。
原付バイクを公道で運転するには、法律で自賠責保険への加入が必須となります。
それ自体は問題ありませんが、注意が必要なのは廃車後に自賠責保険を忘れずに解約する事です。
自賠責保険は先払い形式となりますので、保険期間が残っている時点で解約すれば残りの期間分の保険料を返還してもらう事ができます。
しかし、原付バイクを廃車したのに自賠責保険の契約をそのままにしておくと、不要な保険料が掛かってしまう事になりますので、廃車後は忘れずに自賠責保険の解約を行う必要があります。
そのまま放置する場合
原付バイクの場合、わざわざ廃車にせずに自宅で放置し続けようと考えられる人もいるでしょうが、これはかなり危険な方法です。
というのも、前述でもある様に廃車していない原付バイクには自賠責保険の加入が必須となりますので、廃車しない原付バイクには保険の更新が必要になります。
加えて原付バイクは軽自動車税の支払いも必要になりますので、廃車していない場合は仮に何年も公道を走っていなくても支払いが必要になります。
つまり、原付バイクをそのまま放置し続けると、何もしていないのに毎年お金が出ていってしまう金食い虫になってしまうのです。
まとめ
以上が、原付バイクの廃車手続きに関する情報となります。
友人知人に譲渡する場合には少し手間がかかりますが、そこまで難しい手続きは必要ありません。
しかし、単純に原付バイクを手放したい場合は自分で手続きを行うよりも、買取業者に引き取ってもらう方が確実に楽になりますので、こだわりがなければ買取に出されることをオススメします。