中古車の買取 廃車の買取

車の査定に基準ってあるの?買取の際にチェックされる項目を紹介

車を買取に出すにあたり、先んじてどの様な査定の基準があるのかを確認したいと思われる方は多いでしょう。

実際に、事前にチェックされる項目を確認しておく事で対策ができ、結果的に査定額を上げられる可能性も十分にあります。

そこで今回は、車の買取の際にチェックされる項目や基準についてご紹介します。

車査定の主な5つの基準

カーチェックシート

車の買取査定の際の基準ですが、実は基本的にはどこの業者であっても一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)という協会が発行している中古車査定基準に沿って判断されているのです。

Masa
Masa
上の画像が実際に使われているカーチェックシートです。

一見して分かる通りかなりのチェック項目がありますが、一般的に最も重要視される査定基準についてご紹介いたします。

年式や走行距離

まず、一番初めにチェックされる事が多い基準は、車の年式や走行距離です。

この項目に関しては、買取査定の申し込み時に確認される事が多く、そして実際の査定の際にも事前に申請されていた年式や走行距離と一致しているか確認されます。

ボディやガラスの状態

次に確認されるポイントは車の見た目に関する基準としてボディに傷や凹みなどがないかガラスに傷がないかを確認されます。

傷に関しては、一応1cm未満の傷に関しては仮に査定員に発見されたとしても、査定に影響する事はありませんが、1cm未満だとしてもその数が多かったり傷が深い場合は査定に響く事もありますので、無いに越した事はありません。

Masa
Masa
例としては鍵周りに細かい傷が大量にあるとかですね!

内装の状態

同じく見た目に関する基準として、内装の状態もチェック項目に入っています。

シートに汚れやシミ、破れがないかだったり、ドアやダッシュボード周りは綺麗か、ハンドルやサイドブレーキ、その他ペダル周りに傷や凹み、変形などがないかチェックされます。

内装に関しては、何かしら不都合がある場合は丸ごと交換になるケースが多いので、意外と査定額に大きな変動が起こる可能性を秘めている項目となります。

エンジンの状態

車ですので、当然機能面でのチェック項目であるエンジンの状態も査定の基準として設定されています。

エンジンが動くかどうかは当然として異音がしないか、バッテリーに問題が無いのにエンジンのかかりが悪くないかなども査定の基準に含まれています。

また、エンジンルーム内にある車体番号も必ずチェックする項目となっています。

いくら他の項目が良くても、エンジン周りに致命的な欠陥が発見されると、中古車としての査定が困難となり、最悪の場合は廃車として見なされ0円近くまで減額されるケースもあります。

事故歴や修復歴

事故歴や修復歴に関しても、査定の基準として設定されていル事がほとんどです。

他の記事でも紹介していますが、軽微な事故などで簡単な修復で元に戻す事ができた場合(修理歴)は、むしろ経年劣化した状態ではなく新品に近い状態になりますので、反対に査定額が上がる事はあります。

しかし、基本的には修復歴がある車の場合は、査定額を算出する基準にも含まれる項目ですので、ある程度は覚悟しておく必要があります。

なお、だからと言って修復歴を隠す虚偽の申告をしてしまうと、その嘘が発覚した時に大きく査定額が減額されたり、最悪の場合は賠償請求など大事に発展するケースもありますので、正直に申告する様にしましょう。

 

その他の査定基準

チェックリスト

車の買取の際の査定の基準は他にもあります。

上記のメインに確認されるポイント程ではありませんが、チェック項目として注意すべき査定基準はあります。

中には事前に準備する事ができる項目もありますので、査定日前に確認を行う様にしましょう!

整備記録簿の準備

24ヵ月点検や12ヵ月点検の際に、検査や整備の記録が記載された用紙「整備記録簿」を受け取る事が出来ます。

この書類は、対象となる車がしっかりと定期的に点検を受けていたかどうか、これまでにどの様な箇所の整備がなされてきたのかを一目で確認できる書類です。

点検を受けてきた証明として使える書類でもありますし、査定といった初めてその車を確認する者にとっては信用できる第3者からの証明ともなりますので、この書類の有無でも査定額に影響します。

当然ながら、整備記録簿がある方が査定額は高くなります。

Masa
Masa
人によっては車に積載せず
家で保管している場合もありますので、

査定の時には忘れずに提示しましょう!

取扱説明書の準備

車の取扱説明書の有無も査定額に影響を与えます。

これに関しては車に限らず、家電やスマホなどを中古買取に出す際にも査定額に影響を与えるので、比較的馴染みのあるルールでしょう。

車の取扱説明書も基本的には車のダッシュボードに入れっぱなしになっている事がほとんどですので、特別気をつける必要はありません。

しかし、人によっては自宅保管されている方もいますので、その場合は査定日の前日までに探して車内に移動させておくようにしましょう。

車内の匂い

車を査定に出す際に一番存在を忘れやすい項目として、車内の匂いがあります。

特に車内でタバコを吸う場合は注意が必要で、査定の際にも一つの基準としてチェックされる事がほとんどです。

しかし、ここに関しては事前に匂いもチェックされる事も把握できていれば、前日までに対策を講じる事で匂いに関する減額を阻止する事も可能な部分です。

なので車内でタバコを吸う方や、匂いのキツい飲み物や食べ物をこぼして匂いが残っている場合などは、消臭対策を行なっておきましょう。

ボディーカラー

どんなに車のボディーが綺麗だとしても、人気のないカラーだと査定額が低くなる可能性が高まります。

実際にあった例で言えば、使用頻度も少なく非常に綺麗な状態の車だったが、ボディカラーがピンクと中古車として売りに出しても買い手がつきにくいという理由で大きく査定額が引かれたという事例があります。

なので、対策しようの無い部分ではありますが、そういう査定額が減額するケースもあるという事を把握しておきましょう。

 

高く売れる車の特徴

査定額

上記でご紹介の査定の基準で問題無い車だと判断されれば、大きな減額が行われる事はありませんので、おおよそ相場通りもしくは少し色がついた金額で提示してくれます。

それとは別で、査定額が高くなりやすい車の特徴というものがありますので、こちらも併せてご紹介します。

年式が新しい

当たり前の話ですが、年式が新しい車は発売から間もない車ということになりますので、査定の際にも高額査定に繋がる可能性が非常に高いです。

ここで敢えて「可能性」という言葉を使ったのは、年式が新しくても人気がない車種だったり、リコールなどで悪い意味で話題になっているなどで例外的に高額査定に繋がらないケースがある為です。

しかし、このケースは稀ですので、基本的には査定額が上がると覚えておきましょう。

低走行

低走行車はそれだけ足回りやエンジンにダメージが少なく、車としての寿命もまだまだ長いことから、査定額が高くなる傾向にあります。

ただし、新車に購入してから何年も野晒しにしてボロボロになっているなど、車としての価値が低くなっている場合は、低走行車でも査定が安くなります。

あくまでも傷や汚れが少ない状態に加えて低走行という条件が加わった場合に査定が高くなると覚えておきましょう。

故障や修理が一切ない

故障や修理が一切ないという事も高額査定には必要な要素の一つです。

この2つが無い車というのそれだけ丁寧に運転されてきた車で、かつ定期的に点検も行われてきた車だという事で査定員への印象も良くなります

基本的に買取業者は会社規模で買取の基準を統一していますが、最終的には人の判断が入りますので良い印象を与えておく事は意外と効果があります。

オール純正パーツ

車が改造などされておらず、全て純正パーツで構成されている事も高額買取を狙う際に重要な要素です。

更に言えば、純正のオプションがある場合は市販品のオプションと比較しても高額査定につながる傾向にあります。

逆に言えば、純正品以外のパーツだったり改造されている車は、どれだけ綺麗でも査定額の減額に直結しますので、もし取り外した純正パーツを保管している場合は査定前に付け替えてから査定してもらった方が高額査定に繋がります。

改造パーツに関しては、別途ヤフオク出品やリサイクルショップに持ち込みした方が、最終的に手元に残るトータルの金額も高くなるでしょう。

 

査定額は様々な要因で変動する

査定額が変動する要因

車の査定額はJAAIで使われている基準に沿って、どの業者も査定を行います。

しかし、上記でご紹介した項目以外にもある特定の条件で変動する特殊な要因も存在します。

買取業者の得意分野

査定を依頼する買取業者がどういった車の取り扱いを得意としているかも重要なポイントです。

例えば、中古車販売も行っている業者であれば、中古車としての価値がある車の取り扱いも得意としていますので査定額には期待できますが、反対に廃車になる車の買取は査定額がつかない事が多いです。

対して、スクラップ後の鉄としての売買を得意とする買取業者の場合は、中古車の買取にはそこまで査定額が上がる事は少ないですが、廃車になる車の査定額が他の業者よりも高くなる傾向にあります。

Masa
Masa
廃車の場合、その時の鉄の市場価値次第でも変動します。

査定員の性格や観察眼

次に査定員の性格や観察眼によっても査定額は変動します。

前述でも少し触れていますが、基本的に車の買取業者は社内共有されている査定額の算出方法がありますので、査定員によって査定額にバラつきが出ないシステムとなっています。

それでも細かい部分だったり、決められたルールに該当するかどうかを判断するかは結局その査定員次第となりますので、新人査定員かベテラン査定員かでも査定額に差は出ます。

Masa
Masa
なお、新人だからといって全て安くなる訳ではなく、逆に相場よりも高く査定してもらえるケースもありますので、一概にどちらが良いとは言えません。

在庫状況

中古車が市場に有り余っている、もしくは中古車の数や新車の仕入れ量が少ないといった車の在庫状況でも査定額は変動します。

最近の例で言えば、半導体不足によって車の新車の生産が少なくなってしまっている状況では、中古車の需要も高まりますので買取査定も高くなる事があります。

それこそ前年に査定したもらった時よりも1年経過しているにも関わらず査定額が高くなるというケースもあり得るのです。

その時の流行り

査定を行う時の流行りでも車の査定額は変動します。

例えば軽自動車の人気が高まっている時であれば、普段は安い金額しか査定額がつかないところ、いきなり倍近い金額にまで跳ね上がる事もあります。

他にもコンパクトカーの人気がある時期であれば、仮に減額対象である修復歴があっても前年度の相場よりも高い査定額になるケースもあります。

Masa
Masa
ちなみに、コンパクトカーに関しては私自身の実例です^^

フレームに修復歴があるNOTEで8万キロでしたが、25万円と一発OKを出せる査定額となりました。
(なお、その時の相場では15万円でした。)

地域性による需要

他にも地域性によって査定額に変動が起こる可能性があります。

例えば、都市部では軽トラを中古車買取に出してもまともな金額がつかない事が多いですが、地方では都市部以上の査定額になる事が多いです。

これは都市部に比べて、地方の方が軽トラの需要が高く、中古として買い取ってもすぐに売れる可能性が高い為です。

反対に別荘なども無い地方では、オープンカーや高級車は需要がありませんので、都市部で査定するよりも安い金額が提示されやすい傾向にあります。

 

まとめ

車の査定の様子

以上が、車の査定の際に用いられる基準のご紹介となります。

最も重要な査定基準

  • 年式や走行距離
  • ボディやガラスの状態
  • 内装の状態
  • エンジンの状態
  • 事故歴や修復歴

注意すべき査定基準

  • 整備記録簿の有無
  • 取扱説明書の有無
  • 車内の匂い
  • ボディーカラー

他にも、査定額に影響する基準や要因はいくつもありますので、事前に対策できる要因は対策を行い、買取に出そうとしている車の取り扱いが得意そうな業者に依頼するようにしましょう!

-中古車の買取, 廃車の買取
-, ,