車を中古車買取に出す際にスタッドレスタイヤを装着している方は、そのまま出すべきか、ノーマルタイヤに装填してから出すべきか悩まれる方も多いでしょう。
実際、条件などによってはこの選択が査定額に影響を与えますので、意外と重要な選択になります。
そこで今回は、中古車買取でのスタッドレスタイヤが査定額へ影響を与えるのか、どの様に査定に出す方法が得策かなどをご紹介します。
スタッドレスタイヤは中古車と一緒に買取に出すべき？
まず結論からご紹介しますが、スタッドレスタイヤは中古車の買取の際にそのまま装着させた状態であれば査定額UPに繋がるかどうかは、正直ケースバイケースです。
中古車の買取先だったりスタッドレスタイヤの状態などによって査定額にプラスになるかどうかは変動しますので、残念ながら一概に「履かせたままが良い」や「外して別で買取に出した方が良い」など断言することは出来ません。
が、確実に言えることは一つだけあります。
それは、スタッドレスタイヤを装着したままであっても、ノーマルタイヤに履き替えた場合と比較して安くなることはないという点です。
例外として、あまりにもボロボロ過ぎのスタッドレスタイヤの場合は、反対に減額対象となる場合もあります。
スタッドレスが査定額にプラスになる条件
上記でもご紹介の通り、スタッドレスタイヤが中古車買取の査定額UPに繋がるかどうかは、いくつかの条件によって大きく異なる結果となります。
なので、ここではその査定額に関わる条件についてご紹介します。
スタッドレスタイヤの状態
1つ目の条件は、そもそもスタッドレスタイヤがしっかりとその機能を発揮できる状態にあるかどうか。
もっと具体的に言うなれば、以下の2点は確実に押さえておく必要があります。
ポイント
- スタッドレスタイヤの溝が残っているか、浅くなっていないか。
- 製造年数が浅いか、古くなってスタッドレスタイヤが硬化していないか。
スタッドレスタイヤの溝に関しては素人でも一目で溝があるかどうか分かります。
そして、経年劣化によるゴムの硬化に関しても、購入時期を覚えていなくてもスタッドレスタイヤのサイドに製造年と製造週の両方が記載されていますので、そこから判断することが出来ます。
製造から5年経過していれば価値0なので、
3年目以内でなければ厳しいでしょうね^^;
買取店の形態
2つ目の条件としては、買取店の形態が影響を与えます。
中古車の買取は昔ながらの査定スタッフによる査定と、オンラインのみで完了させることができる査定の2種類が存在します。
このうち前者の査定の場合は、査定員による査定が入りますので、スタッドレスを履いている事や、そのスタッドレスタイヤがまだまだ使用できるかどうかなども考慮して査定してもらえます。
対して、後者のオンライン査定の場合は基本的に車の車種や走行距離、修復歴などが査定のチェック項目として設定されていますので、まだ使えるスタッドレスタイヤを履いている状態の車であっても、そのことをスルーして査定が進んでしまうことが多いです。
そのため、スタッフが直接車をチェックするタイプの中古車買取査定の場合は、スタッドレスタイヤの状態が良ければ査定額にプラスになる可能性が高くなります。反対にオンライン査定の場合は自らスタッドレスタイヤの存在を申告しないと査定額に影響することはありません。
査定を行う季節とエリア
3つ目の条件は、査定を行う季節とエリアです。
仮にどんなに状態の良いスタッドレスタイヤであったとしても、雪とは無縁の沖縄で査定を行なってもスタッドレスタイヤの価値は0になります。反対に北海道や北陸であれば、冬場にはスタッドレスタイヤの需要が確実に高まりますので、価値のあるタイヤとして査定額にプラスにされやすくなります。
同様の理由で、春〜夏にかけてはスタッドレスタイヤの出番はなく、買取を行なったとしても店舗側の在庫として半年ほど保管スペースを埋めてしまう存在となりますので、査定額にプラスにされにくくなります。ですが、秋〜冬にかけては本格的にスタッドレスタイヤの需要が高まり、在庫の出入りも活発になるため、査定額も高くなる傾向にあります。
その年の気温などによって
需要が左右されますので、
査定額UPになるかどうかは
運次第となります。
スタッドレスの同時買取における注意点
そんなスタッドレスタイヤの中古車買取に与える影響についてですが、いくつか注意点も存在します。
どの様な状況でも共通する注意点ではありませんが、スタッドレスタイヤの価値がまるまる台無しになる可能性もありますので、査定に出す前に一通りチェックしておきましょう。
スルーされない様に申告する
前述でも少し触れていますが、査定の形式などによってはスタッドレスタイヤを履いていること自体をスルーして査定が進んでしまうことがあります。
しかも、査定員による査定の場合であっても、スタッドレスタイヤのことに触れずに査定額の算出がスタートしてしまうこともあります。
そうなると状態が良いスタッドレスタイヤだと、本来は価値のある状態なのに0円として扱われるという非常に勿体無い査定になってしまいます。
なので、これを回避するためにも査定時、もしくは査定申し込みの際にスタッドレスタイヤを履いていること、そして製造年なども添えて事前に申告しておくことが推奨されます。
あえて申告しないという手もあります。
軽く掃除しておく
中古車の買取査定の中でも、実際に人が目視で確認して査定を行うタイプの場合、やはり汚れなどは査定額に影響を与える可能性があります。
もちろん、多少の汚れでは影響する可能性はありませんが、スタッドレスタイヤに限って言えばあまりにも泥だらけだったり溝に小石が挟まりまくっている状態だと、仮に状態の良いスタッドレスタイヤだったとしても印象が悪くなってしまい査定額UPに繋がりにくくなってしまう可能性があります。
そのため、ピカピカにする必要まではありませんが、少なくとも泥を落として目視でタイヤの状態を確認できる様にし、小石もある程度は取り除いておくことが望ましいです。
ノーマルタイヤも載せておく
中古車の買取の際に査定額に影響する要因として、備品が全て揃っているかどうかというポイントがあります。
そのため、スタッドレスタイヤを履いているからといってノーマルタイヤを車に積載せずに査定に望んでしまう方が稀にいます。
これは一見問題なさそうに見えますが、完品かどうかと言われれば欠品の状態と言えます。
なので、そこを細かく管理される買取店の場合は、反対に大きな減額対象になってしまうリスクがありますので、スタッドレスタイヤを履かせた状態で売る場合は必ずノーマルタイヤも売却内容に含める様にしましょう。
より高い査定額にするテクニック
最後に誰でも最終的な査定額が高くなる様に中古車とスタッドレスタイヤを売却したいと思うでしょう。
しかし、人によってどの方法が最適な売却方法になるかは変わりますので、ここでは最も査定額が高くなる売り方についてご紹介します。
スタッドレスタイヤだけ別で売る
前提条件として、スタッドレスタイヤの状態が良いのであれば、スタッドレスタイヤだけを別で売却するという手段も取れます。
これは実際に車とスタッドレスタイヤをセットで査定に出して、スタッドレスタイヤが対して査定額にプラスにならなかった場合に有効な手段です。
この場合であれば、特にスタッドレスタイヤの有無は査定額に影響を与えないので、ノーマルタイヤを履かせた中古車をそのまま買い取ってもらい、スタッドレスタイヤに関してはタイヤ専門の買取業者に買い取ってもらう方法が合計の査定額は高くなります。
注意点は、現状でスタッドレスタイヤを履いている場合はタイヤの交換が必要になりますので、自分で出来ない方はそれ自体に工賃が掛かってしまうので、マイナスにならない様にする必要があります。
タダで処分してもらうという考え
もし、所有しているスタッドレスタイヤが既に経年劣化しており、溝も少なく使い道がない状態であれば、あえてそのまま査定に出すという手段もあります。
当然この状態のスタッドレスタイヤでは査定額がプラスになることはありませんが、逆にスタッドレスタイヤも処分を中古車買取と一緒に無料で行ってもらえるという考え方も可能になります。
小さなパーツであれば自分でも処分することも可能ですが、タイヤ×4つともなると自力では不可能ですので、ある意味これは処分費用分がお得だと言えるでしょう。
2〜3社に査定を依頼する
中古車の買取査定はやはり複数社に行うことが基本です。
特にスタッドレスタイヤが査定額にプラスになるかどうかは買取業者によって、ひいては査定を行う担当者によっても左右されます。
となると、ほとんど買取店ガチャとも言える状況ですので、少しでも査定額を上げようと思うとやはり複数の買取業者に査定してもらわなければ、適正な査定を受けることは難しくなります。
幸い、今は複数査定の申し込みサービスも進化しており、電話地獄になることなく高値提示する業者とのみ交渉を行うことが出来るMOTA車買取
というサービスもありますので、その際にスタッドレスタイヤについても申告すると良いでしょう。
まとめ
以上が、中古車買取の際にスタッドレスタイヤが有利になる条件や、より高値の査定額にするための方法となります。
もし、スタッドレスタイヤの製造年が最近で、溝もしっかりと残っている場合はご紹介の方法を参考にしつつ買取査定に依頼されると良いでしょう。
反対にスタッドレスタイヤの状態が悪ければ、そもそも査定額にプラスになることはありませんので、無料で処分してもらえると考えれば、これはこれで実際にお得に処分できます。
いずれにしても、現在の状況次第でどの方法が一番最適になるかは異なりますので、まずはスタッドレスタイヤの状態などの確認から始める様にしましょう。
