「そろそろ車を買い替えたいけど、まだ走るしもったいないかな…」
そう思っているうちに、あなたの愛車の査定額がどんどん下がってしまうかもしれません。
実は、車の買取価格は年式と走行距離によって大きく変動します。しかも、その下がり方には明確な「節目」があるのです。
この記事では、査定士が実際に見ているポイントや、中古車市場の動向を踏まえて、年式・走行距離ごとに「最も高く売れるタイミング」を詳しく解説します。
また、損を防ぐための注意点や、一括査定サービスを活用して高額売却を実現する具体的な手順も紹介します。
なぜ年式と走行距離で査定額が変わるのか?
車の価値を決めるのは、見た目のきれいさよりも「どれだけ長く乗れるか」。
中古車市場では、この「残りの寿命」を年式と走行距離で判断します。
たとえば、5年落ちの車でも走行距離が少なければ高額査定になる一方で、3年落ちでも距離が多ければ評価は下がります。
つまり、年式と走行距離は査定の“両輪”なのです。
査定額が大きく下がる“3つの節目”
多くの買取業者やオークションデータから見ると、査定が大きく落ちるタイミングは以下の3つです。
| 節目 | 理由 |
|---|---|
| 3年目 (初回車検) | 「新車」としての価値がなくなり、流通価格が一段下がる。 最初の大きな価格調整期。 |
| 5〜7年目 | 部品劣化が始まり、修理コストを見込んで業者が仕入れ価格を下げる。 保証も切れる時期。 |
| 10年・ 10万km前後 | 「寿命」と見なされ、国内再販が難しくなる。 査定額が半減するケースも。 |
査定は一定ではなく、上記の節目を超えるたびに大きく下がる「段階的減少型」。 このため、タイミングを逃すと一気に10万円〜30万円の差が出ることもあります。
走行距離10万kmの壁とは?
中古車市場で特に有名なのが、「10万kmの壁」です。 走行距離10万kmを超えると、多くの車で査定額が一気に下がります。
理由は以下の通り、明確です。
「10万kmの壁」の理由
- エンジン・ミッションなどの高額修理リスクが出てくる
- 中古車販売時に「10万km超え=寿命が近い」と見られる
- 再販先が国内より海外(輸出)中心になる
実際、同じ年式・車種でも、
以下の様な差が出たりします。
- 走行距離9.8万km → 査定額52万円
- 走行距離10.1万km → 査定額38万円
このように、わずか300kmの違いで14万円も差が出るケースもあります。
なので、査定の世界では「10万km手前で売る」が鉄則。 まだ十分走れるうちに査定に出すのが最も賢いタイミングです。
年式別・走行距離別の“売り時”を徹底解説

続いては、年式別と走行距離それぞれの最適な売り時を解説していきたいと思います。
正直、この辺りは一般の方では知る機会がほとんどない情報ですので、参考にしていただければと思います。
新車購入から3〜5年:最も高く売れるゴールデンタイム
新車で購入し、車を登録してから3〜5年の車は、中古市場で最も需要が高い時期です。
状態が良くて価格が手頃なため、買い手が多く、業者も競争して高値をつけやすいのです。
このタイミングで売るメリット
- メーカー保証が残っており、購入者が安心して買える
- 内外装の劣化が少なく査定評価が高い
- 車検前なら維持費をかけずに手放せる
特に、3回目の車検(登録から5〜6年)を迎える前は要注意です。
この時期を過ぎると目に見えて査定額が下がり始めますので、とにかく高値で売りたい場合は新車購入から3〜5年を目安に買取に出す様にしましょう。
新車購入から7〜10年:売るなら早めに動くべき時期
新車購入から7年以上経つと、どんなに綺麗に乗っていたとしても査定額はじわじわと下落してきます。
というのも、買取業者目線で言うと、この辺りから部品の寿命や修理コストといった買取後のリスクを懸念して、買取価格もシビアになります。
ただし、すべての車が安くなるわけではありません。
トヨタ・日産・ホンダの人気SUVやハイブリッド車といったそもそも人気ブランドの人気車種は、7年・10万kmを超えても需要があるため、それ以外の車と比較しても査定額の下落幅は小さくなります。
ちなみに、海外輸出にも対応している場合は
比較にならないほど高値が付くケースもあります。
7〜10年目のタイミング
- 一般車種は7〜8年以内に売却がベスト
- 一部の人気車種(プリウス・ヴォクシー・ハリアーなど)は10年超でも高値の可能性あり
- 例外的に「海外輸出に強い業者」も比較すると、査定額が大化けする車種もある
海外輸出向けのバイヤーは、古くても高値をつけるケースがあるため、複数査定を比較することが非常に重要です。
10年以上:値段がつかないと思ったら大間違い
10年落ちでも、条件次第では意外と値段がつきます。
特に軽自動車・商用車・SUVは、東南アジアやアフリカ市場での需要が高いため、状態次第で10万円以上の査定が出ることもあります。
もちろん、海外販路を持っている業者に
査定を出すことが条件となりますが(汗)
また、ディーラー下取りでは10年落ちは基本「0円査定」になりますが、買取業者経由なら値がつくことも珍しくありません。
廃車寸前でも、パーツ単位で再販する「解体業者ルート」で現金化できる廃車買取で値段が付くケースもあります。
ただ、廃車買取での査定額は、世界的にみた鉄資源の市場価格に大きく影響を受けますので、具体的な金額はそのタイミング次第となります。
車検・税金・維持費から見る“経済的な売り時”

車検を通す前に売るのが基本
車検を通した直後に売る人がいますが、それは最も損をするパターン。 車検費用(約10万円)をかけても査定額はほとんど上がらないため、実質的に損します。
例: 車検費用10万円 → 査定アップ1万円 → 結果9万円損。 車検前に売却すれば、この費用をまるごと浮かせられます。
税金と売却タイミングの関係
自動車税は4月1日時点での所有者に課税されます。 つまり、3月中に売却すれば翌年度分の税金を払わずに済むのです。
さらに、廃車や名義変更をすれば未経過分の税金が還付されることもあります。 このため、3月は中古車買取が活発化する時期。 需要が高まり、相場が上がる傾向にあります。
維持費を見直すのもタイミング判断のポイント
保険・タイヤ交換・バッテリーなど、古くなるほど維持費は増えていきます。 「修理に5万円」「保険更新で3万円」といった費用を積み重ねるより、早めに売って次の車に乗り換える方がトータルで得になることも多いです。
💡 査定を上げるための具体的なコツ

もちろん、タイミングを計らう事も大事ですが、査定額を少しでも上げるためのコツや工夫も必要になります。
具体的には以下のポイントが重要になります。
査定額UPのコツの一例
- 洗車・車内清掃をして第一印象を良くする
- 整備記録簿・取扱説明書・スペアキーをそろえる
- 事故歴や修理歴は正直に伝える(査定士は見抜く)
- 複数業者の見積もりを同日に取り、相見積もりを意識する
査定士は第一印象で金額を調整することがあります。 外装・内装の清潔さだけでも査定額が1〜2万円変わることもあるため、 査定当日は「試乗会に出すつもり」で準備しておきましょう。
詳細については以下の記事でも紹介していますので、気になる方はご覧ください。
一括査定サービスで高く売る方法
近年、車を売る人の多くが利用しているのが一括査定サービスです。 これは、あなたの車の情報を一度入力するだけで、複数の買取業者が競って査定額を提示してくれる仕組みです。
従来のように1社ずつ回る必要がなく、最も高い査定を提示した業者に売るだけ。 平均で5万〜20万円の価格差が出ることも珍しくありません。
ただし、一括査定サービスには申込後に大量の営業電話がかかってくるという特大のデメリットがあるため、これまでは使用して幸せになれる方は少数でした。
しかし、現在はこのデメリットを解消し、メリットだけを受け取れる仕組みを導入したサービスも登場したため、廃車や海外販路を狙わないといけない車を除けば一番オススメできる査定依頼先となっています。
ここに関しては、以下の記事でサービスと特徴を紹介していますので、気軽にご利用ください。
まとめ:年式・走行距離・車検を意識して“最適な売り時”を逃さない
- 査定額は年式・走行距離・車検時期で決まる
- 5年・10年・10万kmの節目を超えると相場が急落
- 車検前・税金発生前のタイミングで売却がベスト
- 複数査定を比較して5〜20万円高く売れる可能性あり
車は「いつ売るか」で価値が大きく変わります。 迷っているなら、まずは無料査定で現時点の相場を知ることから始めましょう。 それが「損しない車売却」の第一歩です。


