原付が不要になった場合、当然ながら粗大ゴミとしてそのまま捨てる事はできません。
少し面倒ですが、処分するには原付であっても廃車の手続きが必要になります。
この記事では、その手続き方法や準備が必要なものを紹介します。
原付を処分する方法
原付を処分するには、主に2通りの方法があります。
原付の処分方法
- バイク買取に出す
- 自分で処分する
1つ目の方法であるバイクの買取の場合は、買取査定に出して提示される金額に納得できれば、あとは丸投げするだけでOKなので超簡単です。
2つ目の方法である自分で処分する場合は、バイク自体の処分だけではなく廃車手続きが必要になりますので、少し手間がかかります。
買取に関してはもはや説明不要ですのでここでは割愛しますが、自分で手続きを行う場合は手続きを行う場所など事前に確認しておくべき内容となりますので、この部分を中心に説明をしていきます。
原付の廃車手続きを行う場所
原付の廃車手続きを行う場所は、原付バイクを初めに登録した市区町村の役所となります。
市区町村の役所ですので、近所に市役所がない場合は区役所でも手続きを行う事が可能です。
注意
よくある間違いは初めに原付の登録を〇〇市で行ったが、途中で△△市に引っ越してその後に原付の廃車を行う場合、手続きを行えるのはあくまでも「最初に登録した」〇〇市となります。
登録した市役所に行ける距離出ない場合でも、
郵送で廃車手続きを行えますので、
その点はご安心を^^
原付の廃車手続きの方法
それでは、実際に役所で行う原付の廃車手続きの方法についてご紹介します。
事前準備が必要な書類等
まずは、役所の手続きの際に提出が必要な書類等のご紹介です。
これは事前に準備が必要になりますので、役所に出発する前に準備しておきましょう。
手続き必要な準備や書類
- 免許証(有効期限内)
- 標識交付証明書
- ナンバープレート
- 委任状(本人以外の手続きの場合)
1つ目は自分の証明を行うために免許証を持参します。何らかの理由で免許証が無い場合は保険証などの本人の確認ができる書類でも代用は可能です。
2つ目は標識交付証明書ですが、これは初めに原付を登録した際に役所から発行された書類となります。
標識交付証明書は大抵の場合は原付の自賠責保険の書類と一緒に保管されていることが多いですが、万が一紛失してしまっている場合でも役所で無料で再発行が可能ですし、面倒であれば自賠責保険証で代用も可能です。
3つ目は原付背面に取り付けられているナンバープレートです。外すには10mmのスパナと+ドライバーが必要になります。ただし、盗難防止ネジが使われている場合は自力では難しいので、バイクを購入した店や近くのバイク屋に持ち込んで外してもらう必要があります。
4つ目の委任状に関しては、原付の廃車手続きが代理で行うことができることから、原付の持ち主ではなく家族や友人が代行する場合に必要になります。この委任状に関しては特に決まった形式はありませんので、コピー用紙に以下の書類を手書きで書いた紙でも代用が可能です。
手続きの流れ
事前準備が整えば、次は実際に原付を行った役所での手続きとなります。
その際の流れは以下の通りです。
役所での手続きの流れ
- 役所に着いたら「市民税課」に行く
- 「軽自動車税廃車申告書兼標識返納書」を窓口で貰って記載する
- 記載した「軽自動車税廃車申告書兼標識返納書」とナンバープレート・標識交付証明書を提出
- 事務員さんの作業を待ち、廃車済証明書が発行・受け取り
役所に着いて最初に迷うのはどの窓口に行けばいいかですが、市民税課の窓口に向かいます。
その窓口に着いたら軽自動車税廃車申告書兼標識返納書を受け取りとり(近くの記入台に設置されている事もあります)、必要事項を記載します。
記載が完了すれば、その用紙と持参したナンバープレートと標識交付証明書と一緒に窓口に提出します。この時に身分証を見せる必要があるので、免許証や保険証も準備しておきましょう。
あとは、廃車済証明書が完成するのを待ち(だいたい5〜10分ほど)、名前を呼ばれれば廃車済証明書を受け取り手続きは完了となります。
郵送で手続きする場合
前述でもご紹介の通り、この手続きは郵送でやり取りすることも可能です。
その方法は事前に手続きを行うべき役所に電話して事情を説明し、郵送手続きを希望している旨を伝えます。その後は必要に応じて軽自動車税廃車申告書兼標識返納書を送ってもらう、もしくはHPからダウンロードして記載し、必要書類とともにこちらから発送します。
あとは役所で受け取り不備がないか確認したのち、廃車済証明書を返送してもらうという流れとなります。
廃車後の原付はどうすれば良い?
廃車手続きを完了した原付ですが、当然ながらナンバープレートも外されていますし、役所での手続きを経て廃車扱いとなっていますので、公道を走る事は出来ません。
なので、廃車手続き後の原付は以下の3通りの選択肢があります。
廃車後の原付のその後
- スクラップ工場へ持ち込み
- 知人・友人にあげる
- そのまま持っておく
1つ目はすでにボロボロで使い道もないという場合は、近所のスクラップ工場に持っていって処分してもらうという方法です。同じく廃品回収に引き渡す事も可能です。
初めから買取に出した方が
手続きも代行できるので
楽なんですけどね^^;
2つ目は知人や友人にあげるという方法です。原付を廃車手続きしましたが、再度登録してナンバープレートを取得すれば公道で運転する事は可能ですので、必要な人に譲渡するという手段もあります。
そして3つ目は、そのまま持っておくという方法です。上記でご紹介の通り再登録で再び使用できますので、将来的に使うかもしれない場合はそのまま自宅で保管しておくことも可能です。
まとめ
以上が、原付の処分を行う方法となります。
自分で手続きを行うとなると、そこそこ面倒な手順だったり時間を使って役所に行く必要がありますので、正直なところ今の時代この方法を実践されている方は少数でしょう。
最近はこういった手続きも代行してくれるバイク買取を利用する方法が主流となりますので、どうしても自分で手続きしたいという方は参考にしていただければ幸いです。